旅行で親孝行ブログ

これまで本当にお世話になった親父を旅行に連れて行った記録です。良い親孝行になれば・・・

Read Article

【富山県】黒部ルート見学会・宇奈月旅行記

旅行の主な目的地

黒部ダム(富山・黒部)
黒部ダム(富山・黒部)
みくりが池温泉(富山・立山)
みくりが池温泉(富山・立山)
黒部ルート見学会(富山・黒部)
黒部ルート見学会(富山・黒部)
宇奈月温泉(富山・黒部)
宇奈月温泉(富山・黒部)



予約リスト

電車・鉄道
特急あずさ
特急はくたか
上越新幹線
交通費を安くするには?
新幹線・電車を格安に利用しよう!のページをご参考ください。


宿泊先
みくりが池温泉
延対寺荘
宿泊費を安くするには?
ホテルを格安に利用しよう!のページをご参考ください。

旅行のきっかけ

関西電力の黒部ルート見学会に当選したため、今回の旅行を組みました。
宇奈月から欅平まではトロッコが走っていますが、欅平から先に抜ける交通機関はありません。
でも、関西電力は黒部ダムと欅平を結ぶルートを持っています。
その見学会に当選した人だけ、欅平と黒部ダムの間を通れるわけですね。
これを体験してみたい気持ちが強かったです。

あと、日程が9月上旬です。
この時期、関東はまだ暑いのが通例なので、避暑の目的もありました。
本当なら8月に行きたかったのですが、8月は黒部ルート見学会の応募倍率が高いようです。
そのため、9月の第1週の日程で申し込んだところ、見事当選できました。
応募倍率は2.5倍くらいだったようです。

ちなみに、10月も応募倍率が高いようです。
紅葉シーズンだからというのが理由のようで、応募倍率は10倍を超えるようです。

親孝行旅行の記録

1日目

千葉から信濃大町へ
kurobe01まずは自宅を出て、1日1本しか走っていない千葉発の特急あずさに乗り、信濃大町まで行きました。
乗車時間は約4時間半です。
信濃大町から扇沢へ
kurobe02信濃大町に到着しました。
1日目の目的地は、みくりが池温泉がある「室堂」です。
kurobe05図で見ると、こんな感じです。
信濃大町からはバスに乗り、トロリーバス発着地点の扇沢まで行きます。
kurobe03扇沢に着きました。
ここからトロリーバスが出ています。
トロリーバスで黒部ダムへ
kurobe04人生初のトロリーバス!

トロリーバスとは、電気で走るバスです。
電車みたいに、パンタグラフが付いています。
このトロリーバスは、現在の日本ではこの黒部・立山地区でしか走っていないので貴重です(過去には東京でも走っていたようです)。

乗った感想としては、乗り心地は普通のバスと同じです。
一方、音は電車っぽい感じでした。

なお、このトロリーバスの区間中に、長野県と富山県の県境があります。
黒部ダム
kurobe06展望台から見た黒部ダムの全景です。
テレビではよく見た景色ですが、実際に生で見ると壮大です。
kurobe07有名な観光放水です。
水煙がすごくて、豪快でした。
天気の良い日であれば、虹も見れるのですが、この日は見られませんでした(翌日、再度来たときには見ることができました)。
遊覧船ガルベ
kurobe08黒部ダムで、遊覧船ガルベに乗りました。
この遊覧船は、日本で最も高地にある遊覧船です!
日本一です!
実は、関西電力黒部ルート見学会参加者には、事前に遊覧船ガルベの割引券が送られてきます。
せっかくなので、それを使って乗ってみました。
kurobe09景色は山と岩肌だけで、ほとんど変化がありません。
ケーブルカーで黒部平へ
遊覧船が終わったら、みくりが池温泉を目指して、さらに登っていきます。
kurobe10ケーブルカーに乗って、黒部平まで行きます。
かなりの急角度を登って行きます。
ロープウェイで大観峰へ
ケーブルカーが終わったら、ロープウェイで大観峰まで行きます。
kurobe11このあたりは全体がアトラクションになっているような印象です。
その点は箱根に似たような印象です。
kurobe12ロープウェイから下の景色を撮影しました。
右手に黒部ダムが見えます。
トロリーバスで室堂へ
立山トンネルトロリーバスに乗って、室堂まで行きます。
kurobe13ここまで乗り物続きでしたが、これでこの日の最後です。
日本一標高の高い場所にある天然温泉へ
kurobe14室堂に到着しました。
山の名前でいえば、立山です。
標高は2450mです。
この日の最終目的地「みくりが池温泉」までは、ここから徒歩で10~15分くらいです。
この石碑があるところから、遠目にみくりが池温泉の建物が見えますので、道には迷わないと思います。
また、岩の階段が結構ありますが、72歳の親父でも難なく歩けました。
kurobe15道中にある「ミクリガ池」です。
「ミクリガ」はカタカナです。
kurobe16標高2410m、日本一標高の高い場所にある天然温泉「みくりが池温泉」に到着しました。
日本一を体感できるっていいですね。
なお、みくりが池温泉の宿泊施設はここしかありません。

※ みくりが池温泉の宿泊や温泉についての詳細は、以下のページに記しました。
⇒ みくりが池温泉の評判・口コミ

2日目

黒部ルート見学会の集合場所へ
黒部ルート見学会の集合場所は、黒部ダムです。
なので、「トロリーバス → ロープウェイ → ケーブルカー」というように、前日来た道を戻ります。
黒部ルートの大枠
kurobe17出発地は黒部ダム(1470m)、目的地は欅平(599m)です。
その間、バス、インクライン(作業用ケーブルカー)、トロッコみたいな小型電車、エレベーターに乗車します。
なお、この区間は、一般の人は通れません。
関西電力関係者や、今回の見学会のように許可された人のみ通行できる区間です。
黒部ルート見学会のお作法

  • ヘルメットは常時着用(無料で貸し出されます)
  • 写真撮影はいくらでもOKだが動画はNG(「歩きながら撮るのが危ないから」という趣旨のようです)

バス
まずはバスに乗り込みます。
kurobe18最終目的地まで、ほとんどがトンネルです。
このバスの途中、タル沢というところで停車して散歩しました。
インクライン
バスを降りたら、次に乗るインクラインが待っています。
kurobe19インクラインとは、作業用のケーブルカーみたいな乗り物です。
これに乗って、一気に急勾配を降りていきます。
なお、動きは非常にもったりとしており、スピード感は全然ありません。
水力発電所見学
インクラインが終わったら、次は水力発電所見学です。
kurobe20ここで水力発電を行っています。
意外と殺風景です。
kurobe21この羽根に高圧で水をぶち当てて、歯車を回すことによって、発電します。
この見学が終わったあと、持参のお弁当での昼食があり、食べ終わったら次に行きます。
トロッコみたいな小型電車
kurobe22遊園地にありそうなほど小さい乗り物でした。

この電車の途中、高熱隧道(こうねつずいどう)と呼ばれる場所があります。
見た目は普通のトンネル(岩盤)ですが、トロッコの扉を開けると、サウナのような熱気に包まれます。
そして、硫黄泉のような匂いもしてきます。
火山なので、トンネルを掘ったら岩盤温度は160℃くらいのところに当たってしまったようです。

そんなサウナ状態のところですから、トンネル掘削作業な非常に大変だったという説明を受けました。
先人の方々は、発電のために本当にがんばってくれたんです。
感謝しないといけませんね。

この電車が終わったら、次はエレベーターに乗ります。
201mを一気に下りるエレベーター
kurobe23欅平まで高低差が201mあり、それを一気に下りるエレベーターに乗ります。
201mというとかなりの高低差ですが、意外と早く下りたような印象でした。
トロッコ電車で欅平駅ホームへ
エレベーターを降りたら、黒部峡谷鉄道の欅平駅のホームまで行くためのトロッコ電車に乗ります。
kurobe24これが黒部ルート見学会では最後の乗り物です。
kurobe25欅平駅に到着して、関西電力黒部ルート見学会は解散です。
トロッコで宇奈月温泉へ
kurobe26黒部峡谷鉄道の欅平駅から、この日の目的地である宇奈月までトロッコ電車に乗ります。
ここからは、誰もが乗れる交通機関です。

このトロッコ電車、親父はとても楽しみにしていました。
うちの家庭が荒れていた25年くらい前、親父が一人で行った場所が、宇奈月-欅平のトロッコだったようです。
それ以来の乗車ということで、トロッコ電車の思い出話をたくさん話してました。
kurobe27宇奈月温泉に到着です。
この日は延対寺荘に泊まりました。
宇奈月温泉に来てみたかった理由
「宇奈月温泉事件」はご存知でしょうか?
法律を勉強された方でしたらご存知と思いますが、それ以外の方はあまりご存知ないかと思います。

僕は以前、法律の勉強をしていたことがあるのですが、民法で最初に出てくる判例が宇奈月温泉事件です。
その判例は、僕の常識にも合致する、とても好きな判例です。
それがあって、宇奈月温泉に来てみたいと思っていました。

宇奈月温泉事件の詳細は、ウィキペディアをご覧になってみてください。
ウィキペディア「宇奈月温泉事件」

ここで簡単に言うと、「法律的には権利があったとしても、その権利を不当に振りかざすような請求は認めない」という判例です。

3日目

宇奈月から魚津まで
この日は帰るだけです。
「宇奈月温泉→魚津→越後湯沢→東京」のルートで帰ってきます。
kurobe28そこで、まずは富山地方鉄道で宇奈月温泉から魚津まで行きました。
楽しみにしていた特急はくたか
魚津から越後湯沢まで、特急はくたかに乗車します。
kurobe29特急はくたかは初乗車ですが、実はこの乗車、とても楽しみにしていました。
というのも、以前「電車でGO!」でずいぶんと運転していたからです。
実際に乗ってみて、特に犀潟からくびきに行くまでの右カーブで上がっていくところなんかは、ちょっと感動しました。
電車でGO!でも印象深かったところでした。

越後湯沢に着いたら、すぐに上越新幹線に乗り換えて、東京まで帰ってきました。
まとめ
まず、みくりが池温泉は宿泊せずに、立ち寄りだけで良かったかなと思いました。
というのは、みくりが池温泉は娯楽施設の一切無い山小屋だからです。
部屋にテレビもありません。

僕も親父もそれをわかっていましたが、親父がすごく退屈そうで、悪いことをしたなと思いました。
親父は「テレビもねえ♪ラジオもねえ♪」って歌っちゃってました(吉幾三のジャパニーズラップ)。
年甲斐もなくゲーセンが好きなので、今後はゲーセンがあるホテルにしてあげようと思いました。

ただ、数日後に偶然テレビで「標高日本一!みくりが池温泉」という感じで特集されていて、それを見た親父はとても喜んでました。
そこで喜んでもらえたのは嬉しかったですね。

あと、関西電力の黒部ルート見学会は、とっても貴重な体験をさせていただきました。
普段は乗れない乗り物に乗れたことが大きかったこと。
そして、特に心に染みたのは、水力発電所を作るまでの、先人の方々のご努力です。
死者も多数出しながら、苦しみに耐え、やっとのことで作った発電所だという説明やビデオがありました。
この記事を書いている段階では原発が動いていないこともあり、水力発電の存在は貴重です。
上記しましたが、先人のご努力には本当に感謝です。

全般的には、親父が喜んでくれていたので、それが良かったです。
最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございます。

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a Reply

*
* (公開されません)
*

Return Top